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毎日「卵」を食べると体に悪い?

まずはコレステロールというものを知りましょう! 

卵を毎日食べると「コレステロールがたまる」そう思って卵を控えている、ということはありませんか。そのコレステロールには「善玉コレステロール(HDL)」と「悪玉コレステロール(LDL)」の2つがあります。違いは何かご存じですか?
コレステロールは、人間の体に必要不可欠なもので、たえず体内を流れています。このコレステロールが肝臓から体の必要とされている細胞に運ばれるときがLDL、余ったコレステロールを細胞から肝臓にもどすときの姿がHDLなのです。 
LDL(悪玉)が血液中にたくさんあると血管に取り込まれて内側にたまり、血管を狭くしたり硬くして動脈硬化を引き起こしてしまいます。それに対し、HDL善玉は余分なコレステロールを血管から抜き取って肝臓に戻す働きがあります。つまりHDL(善玉)はLDL悪玉と反対の動きをするため、「善玉」と呼ばれているのです。

卵は悪玉コレステロールを下げられる?

卵黄に含まれるレシチンには、体内にコレステロールが血管にたまるのを抑え、悪玉コレステロール(LDL)を低下させる働きがあります。また、同じくLDLを下げる脂肪酸・オレイン酸という成分も含まれています。
コレステロールの1日の食事摂取基準の目標値は、男性で750mg未満、女性で600mg未満とされています(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2005年版」より※)。卵に含まれるコレステロールは全卵100gで420mg(Mサイズ・約60g1個で約250mg)。つまり、健康な人が1日に1~2個の卵を食べることは基準の範囲内。安心して毎日卵をお召しあがりください。
※10歳以上で血中LDLコレステロール値が高い場合、コレステロールの制限を含めた対策が望まれます。